滋賀県の最高峰(標高約1377m)日本百名山のひとつで、
がっしりとした山容は岐阜県との境界にあり、
山頂からは眼下に琵琶湖が鏡になって光っています。
遠く 比良、比叡の山々、日本アルプス、遠くは
伊勢湾まで一望の大パノラマが広がります。
山麓から山頂にかけて、様々な野草が自生するお花畑が広がり、
景観は高山の高茎草原そのものの様相を見せています。
おもなものとして ルリトラノオ、ニッコウキスゲ、メタカラコウ、
ハクサンフウロ、クガイソウ、オオバギボウシ、シシウド、
シモツケソウなどが一面咲いています。
また、「イブキ」 と名のつく イブキレイジンソウ、イブキアザミ、
コイブキアザミ、イブキジャコウソウ、
イブキトリカブトといった
植物も多く自生しています。
古くは『古事記』や
『日本書記』にその名が記され、日本武尊(やまとたけるのみこと)
の伝説にも登場する歴史的な山で、
古来より著名な薬草や亜高山植物、
野鳥、昆虫の宝庫としても有名です。